ドバイでの起業のステップを解説。活用できる補助金とは

UAEでは新規ビジネスの設立が急増しており、現在65万社以上の企業が存在しています。日系企業の進出も2021年に外資100%のメインランド法人立上げが可能になってから盛んにおこなわれるようになりました。

UAEでの起業は難しいと考えられがちですが、適切な手順を踏めばスムーズに進めることができます。ただし、最初の選択がビジネスの将来に大きな影響を与えるため、慎重な判断が求められます。後から異なる形態に変更したり、違うフリーゾーンに移動する場合には多大なコストがかかります。設立の形態や設立場所を決める際は適切な専門家に相談することをお勧めします。

ドバイでの起業のステップ

UAE全域でのビジネス展開が可能なメインランドでの起業と仮定した場合の企業のステップを説明します。

1. 会社名(トレードネーム)の決定

最初に、会社名(Trade Name)を決めます。

2. 初期承認(イニシャルアプルーバル)の取得

会社名が決まったら、次に初期承認を申請します。一般的に1~2時間以内に承認が得られます。日本人の場合は心配ありませんが、一部の国籍では追加のセキュリティチェックが必要となり、承認までに時間がかかる場合があります。

3. オフィスリースの取得

メインランド企業ではオフィスの賃貸契約が必須となります。オフィスの形態としては、バーチャルオフィス、ビジネスセンター、固定オフィスなどの選択肢があります。オフィスリースを取得すると、Ejari(エジャーリ:公式賃貸契約書)が発行され、これにより会社の登記手続きを進めることが可能になります。

4. 定款(Memorandum of Association)の署名と会社登録

Ejariが発行された後は、定款(MoA)に署名し、会社の正式な登記手続きを完了させます。その後、ライセンスが発行され、正式に会社を設立することができます。通常、このプロセスは2~5営業日以内に完了しますが、会社名の承認やEjariの取得に遅れが生じると、全体のスケジュールにも影響が出る可能性があります。

ライセンス取得後の手続き

1. イミグレーションファイルの開設

ライセンスを取得した後、最初にイミグレーションファイルを開設します。この手続きには通常1日程度かかり、これが完了すると、後のビザ申請(投資家ビザ)に進むことができます。

2. エミレーツID(EID)の取得

次にEmirates ID(EID)の取得を進めます。Emirates IDは、UAEでの各種法的手続きに必須なもので、従業員ビザの申請や銀行口座開設のために必要となります。Emirates IDの発行には通常数日かかります。

3. 労働局ファイルの開設

その後、労働局ファイルを開設します。この手続きには3~5営業日かかります。労働局の審査官がオフィスを訪問し、初期従業員数(通常3名)を決定します。このファイルの開設により、従業員ビザの申請が可能になります。

4. 投資家ビザ取得(ビザ取得のスケジュール)

労働局ファイルの開設後、投資家ビザ(パートナービザ)の取得手続きを行います。通常、投資家ビザの取得には5~7営業日かかります。このビザは、会社を運営するために必要な重要な手続きの一つであり、事業開始のために取得すべきです。この後から、従業員ビザの申請が可能になります。従業員にビザスポンサーすることで、法的に従業員を雇用することができ、事業を拡大できます。

5. 法人銀行口座の開設

ビザの取得後、法人銀行口座を開設することができます。これにより、事業資金の受け取りや支払いをスムーズに行うことができ、法人としての財務管理が可能となります。

6. コンプライアンス(法規制遵守)と運営準備

最後に、会社設立後の運営において、会計処理、法人税、付加価値税(VAT)など、法規制への対応が求められます。現在、UAEではこれらの規制が強化されており、特に正確な手続きと規制遵守が重要です。事業運営に集中したい場合には、専門家のサポートを受けることが推奨されます。

法人設立に関しては以下の記事でもより具体的解説しているのでご参照下さい。

ドバイで起業する際に受けられる補助金

UAEでは世界中の最新技術や投資家を誘致するために様々な補助金やスタートアップをサポートするためのプラットフォームがあります。以下にその一部を紹介します。採択された場合には有力者ともつながりやすいコミュニティに参加することができ、ビジネスの成長を加速させるチャンスとなります。

1. Area 2071

概要

Area 2071は、Dubai Future Foundationによって運営され、世界中の才能をUAEに集めてスタートアップを支援するためのユニークなエコシステムを提供しています。Area 2071はドバイの中心に位置しており、多数の起業家が活用しています。

サポートプログラム

  • ライセンス手数料の補助: 起業家は商業ライセンスに対して年間1,000 AEDの手数料でビジネスを運営できる機会が提供されます。このライセンスでは、同一セグメント内で3つの活動を行うことができます。
  • ネットワーキングとパートナーシップ: 登録された企業は、Area 2071内で戦略的なパートナーや投資家とつながることができます。
  • ビジネスライセンス: 登録されたビジネスオーナーには、Area 2071およびDubai Development Authority(DDA)での3年間のビジネスライセンスが提供されます。

金銭的な補助

  • 長期ビザ: 最低500,000 AEDの資本を有する既存のビジネスオーナーは、5年間の長期ビザを取得する機会が提供されます。また、特定の条件を満たすと永住ビザにも申請できます。

対象企業

  • 特にUAEの経済省によって承認された業界で500,000 AED以上の資本を持つ企業に向けたサポートがあります。

2. Hub71, a Business Incubator

概要

Hub71は、アブダビ政府が支援するテクノロジースタートアップ向けのインキュベーターで、ベンチャーキャピタルファンドや投資家を呼び込むことで、スタートアップの資金調達を支援しています。

サポートプログラム

  • ビジネス成長の加速: Hub71はメンターがビジネス拡大のためのサポートやアドバイスを提供します。
  • ネットワーキング機会: 投資家や業界のリーダーと直接接点を持つ機会を提供します。
  • 提携企業との協力: Abu Dhabi Global Market (ADGM)やMubadala Investment Companyなど、主要な投資会社とも連携し、スタートアップの成長をサポートします。

金銭的な補助

  • インセンティブプログラム: スタートアップの成長段階に応じて、100%および50%の補助金を提供します。

対象企業

  • 高い成長を見込んでおり、大規模なユーザー基盤をターゲットとし、革新的なテクノロジーを提供するスタートアップ。
  • 過去3年以内にVCより資金調達をしている企業

まとめ

革新的なビジネスを行う場合には何らかの補助金や政府のサポートを受けられる可能性があります。弊社では補助金に関するリサーチ業務や申請代行も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。

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