ドバイで法人を立ち上げた際にビジネス活動を行っていくためには法人銀行口座の開設が必要です。ただし、銀行口座の開設は規制強化の動きもあり、年々審査が厳しくなっています。数か月から1年程度口座開設ができない場合や、場合によっては法人設立からやり直さないといけない場合もあります。本記事では法人口座の開設に当たっての注意点・提出が求められる資料や必要な期間について解説していきます。なお、個人の銀行口座はビザ・エミレーツIDがあれば比較的に簡単に開設できるため、本記事では法人口座に着目して解説していきます。
法人銀行口座が必要な理由
ドバイでの法人銀行口座は、以下のようなビジネスに不可欠な活動を行う際に必要になります。
- 資金管理
- 投資の実施
- 取引の実行
- 仕入先や顧客との送金・受領
従って、事業が本格的に稼働した後、銀行口座なしでは日常業務が困難になり、国際取引も難しくなります。そのため、無駄な遅延を避けるためにも、銀行口座の開設は事業の重要なステップの一つです。なるべく早く解説に向けて着手しましょう。
ドバイでの法人銀行口座開設の手順
法人銀口座開設のステップを以下にて解説します。
1. ビジネスライセンスの取得
ライセンスがなければ、銀行口座の開設はできません。ライセンス取得の手続きは、信頼できるコンサルタントに依頼することをおすすめします。
法人設立の手続きは以下をご参照ください。
2. 適切な銀行を選ぶ
銀行選びは重要なステップです。会社を設立したフリーゾーンが提携している銀行の場合には手続きがスムーズに進みやすかったり、銀行によって最低預金額が異なります。一般的に最低預金額は 20,000AED(約80万円)~150,000AED(約600万円) の間です。平均残高が規定を下回ると、口座に対して手数料が課される場合があります。依頼するエージェントが銀行ごとの開設のしやすさを把握しているケースも多いので有効に活用できると心強いです。
一部の銀行では非居住者の口座開設を認めていますが、多くの銀行では、以下の要件を満たす必要があります。
- UAEの居住ビザを保有していること
- UAE国内に住所を持っていること
3. 必要書類の準備・申請書の提出
銀行口座を開設する際には、以下の書類を提出する必要があります。必要書類などに問題がなければ、申込書を作成して銀行に提出します。
- エミレーツIDのコピー
- 会社の商業ライセンス
- 登記証明書
- オフィスの賃貸契約書
- 株主および取締役のパスポートコピー
- 会社の定款および細則
- 取引先や仕入先の情報(契約書や請求書など)
- 株主の銀行口座履歴(母国またはUAE)
※必要書類は銀行や企業の法人構造によって異なります。UAE国外の法人株主を持つ企業は、本国での公証・認証を経たすべての親会社書類をUAEでも再認証する必要があります。
4. 口座開設承認・小切手帳・デビットカードの受け取り
銀行や開設する法人にもよりますが、個人株主の場合は1か月ほどで審査が完了する場合が多く、法人株主の場合では3か月ほどの期間を要する場合もあります。これよりも早く1週間程度で審査が完了するケースもありますが、日本法人の子会社や支店との場合には特に長めのバッファを見積もっておくとよいでしょう。開設が承認されれば指定した住所に小切手帳やデビットカード等の書類一式が届きます。
法人銀行口座開設における課題
ドバイ商工会議所(Dubai Chamber)とUAE経済省(Ministry of Economy)が実施した調査によると、起業家の65%以上が銀行関連の手続きが最大の課題と考えています。
特に、フリーゾーンに設立された企業の約50%が銀行口座を開設できていないというデータもあります。これは、オフィススペース要件やコンプライアンスの問題が関係しています。銀行からの信頼が薄いフリーゾーンには注意が必要です。
スムーズに銀行口座を開設するために
ドバイの銀行口座開設は時間がかかり、厳格な規制のもとで行われるため、専門家のサポートを受けると効率的です。例えば、弊社では以下のサポートを実施しています。成功報酬型なので手数料を支払ったにもかかわらず口座が開設されないといったことはございませんのでご安心ください。
- 主要なドバイの銀行との連携による口座開設サポート
- UAEでの公証手続きを含む必要書類の準備および銀行との交渉
- 口座開設後の初期運用サポート
- 事業ライセンスの取得代行・企業設立のアドバイス
お問合せをお待ちしております。